みなさんは、超ド級の天然キャラとか、超ド級エピソードとか言いますが、「ド」ってどういう意味かご存じでしょうか?
名前の由来は戦艦からきてるみたいですけど、詳しく知らない人は読んでいってください。
簡単に知りたい人はまとめだけでも大丈夫です。
超ド級の「ド」の意味
詳しく言うと、超ド級の「ド」はドレッドノートの「ド」です。
超ド級とはケタ外れなことを表現するのに使いますよね?
それは戦艦ドレッドノートの「ド」なのです。
時代は遡り、19世紀から20世紀にかけてイギリス海軍が世界一の海軍力を誇っていました。
その理由が戦艦のドレッドノートです。
英語の意味は恐れるものはなしと理由で名づけられたと言われてます。
このドレッドノートはこれまでの戦艦と比べて圧倒的な戦闘能力を備えていて、世界中に衝撃を与えました。
当時の戦艦は主砲が4門に対して、ドレッドノートはその倍以上の10門も装備していました。
これまでの戦艦は前後に1基2門で合計2基4門とその間に中間砲があり、またその間に副砲があるのが一般的でした。
しかしイギリス海軍はこれからの海戦はできるだけ遠くから同じ場所へ、主砲を一斉射撃することで勝負が決まるといい、それに対応する戦艦をいち早く作ったのです。
ここでドレッドノートは中間砲と副砲を取り除き、主砲のみの5基10門を装備しました。
しかも従来の戦艦は砲ごとに発射していたため命中率はよくなかったですが、ドレッドノートは観測所(射撃指揮所)を設けて主砲を一斉発射していたため、命中率は格段に高かったのです。
ここで各国は同じような戦闘能力を持つ戦艦を一斉に作り始めました。
代表的なのは日本は「河内」、アメリカは「デラウェア」、フランスは「クールベ」が有名です。
そしてこのような戦艦のことを各国はドレッドノートと呼んでたのです。
そして日本では頭の「ド」をとり、弩級戦艦と呼んでました。
まだ超ド級じゃないのね
そうね、ここまではただのド級ね
世界を驚かせたドレッドノートですが、誕生して4年後の1910年にそれを上回る戦艦が作られました。
それは「オライオン」という大型戦艦です。
大型の大砲を装備していることから、スーパードレッドノートと呼ばれました。
それを日本では超弩級戦艦と表現したのです。
ここで超ド級って単語が生まれたのね
因みに日本初の超弩級戦艦は金剛です。
当時世界最大の大砲を積み、最強と言われた戦艦は開戦から25年以上あとの太平洋戦争まで使用されてました。
戦艦の規模を表現していた超ド級は大正時代以降は、本来の意味から転じて、圧倒的にすごいという意味で広く使われるようになりました。
因みに同じ「ド」を使ったことばで、ドアホ、ド派手、ど根性などありますが、この「ド」は超ド級の「ド」とは違います。 この「ド」は強調するための「ド」で、江戸時代に関西地方で使われ出したと言われてます。
まとめ
「超ド級」の「ド」は、「ドレッドノート」からきています。
ドレッドノートとは? 19世紀から20世紀にかけて、イギリス海軍が世界を席巻した戦艦です。その名は「恐れるものはなし」という意味が込められています。
ドレッドノートの特徴 ドレッドノートは、他の戦艦と比べて圧倒的な戦闘力を持っていました。通常の戦艦が2基4門の主砲を持つのに対し、ドレッドノートは5基10門を装備していました。さらに、射撃指揮所を設けることで、主砲を一斉に発射することができ、命中率も高かったのです。
その後の展開 ドレッドノートの登場により、他国も同様の戦艦を造り始めました。これらの戦艦は「ドレッドノート」と呼ばれ、日本では「超弩級戦艦」と呼ばれました。
超ド級の意味の転換 戦艦の規模や戦力を表す「超ド級」という言葉は、本来の意味から転じて、圧倒的にすごいという意味で使われるようになりました。これは、大正時代以降に広く使われるようになったものです。
「ド」の他の用法 また、「ド」は強調するための言葉としても使われます。例えば、「ドアホ」や「ド派手」などがその例です。これらは、超ド級とは異なる用法ですが、同じ「ド」を持っています。
まとめ 「超ド級」の「ド」は、戦艦ドレッドノートから来ており、圧倒的なスケールや優れた性能を表す言葉として使われます。この言葉は、戦艦の時代から現代に至るまで、大きなインパクトを持っています。
以上、超ド級の「ド」の解説でした。
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