攻略と言うか参考程度に読んでもらえたら幸いです。
源氏シリーズ装備の入手方法
源氏シリーズ装備(源氏の盾・兜・鎧・小手)は、オリジナル版では敵専用で入手不可でしたが、リメイク版『イヴァリース クロニクルズ』ではエンハンスド版限定で入手可能です。具体的には、チャプター4後半の物語中で戦うランベリー城城内(Limberry城 内部)のボス「エルムドア伯爵」から盗むことで入手できます。このバトルは一度きりで、エルムドアを倒すと二度と入手チャンスがないので注意しましょう。逆にクラシック版では、エルムドアが「メンテナンス」アビリティを常時発動しており盗めない仕様のままなので、源氏装備が欲しい場合は必ずエンハンスド版で挑んでください。
入手の手順と条件
エンハンスド版で該当バトルまで進め、盗賊(シーフ)のアビリティ「盗む」を各種(武器・盾・兜・鎧・アクセサリ)習得したキャラを用意します。エルムドアは武器からアクセサリまで全身の装備を盗める相手で、装備品として正宗(刀)、源氏の盾、源氏の兜、源氏の鎧、源氏の小手を所持しています。隣接してそれぞれ「○○を盗む」を成功させれば各装備が入手可能です。盗む確率は相手とのSpeed(速度)差や相性に影響されるため、ナイトの「スピードブレイク」で敵のSpeedを下げ、ラムザの「エール(はげます)」で味方のSpeedを上げておくと成功率が上がります。可能ならテンプルナイト(魔法剣士)でエルムドアに「チキン」を当てブレイブを下げ行動不能にする手も有効です。エルムドア戦は強敵ですが、こちらも育成を万全にし、盗む役のユニットは忍者など高速ジョブに「盗む」をセットして挑みましょう。
ワンポイント: エルムドアの星座は人馬宮(射手座)なので、射手座と相性が最高の双子座キャラを盗む係にすると成功率がさらに上がります。またDay1パッチ適用後に源氏装備が盗めるよう修正された経緯があるため、ゲーム開始前にアップデートを忘れずに適用しましょう。盗む際は一つずつ確実に狙い、最後にエルムドアの武器「正宗」を盗む(吸血を使われなくするため)順序がおすすめというプレイヤー報告もあります。
源氏シリーズ各装備の性能とおすすめジョブ
源氏シリーズ装備はどれも高い基本性能を持ちますが、いずれも特殊効果は付与されていません。入手できれば強力ですが、無理に全て盗まなくてもクリアに支障はないとも言われています。ここでは各装備のステータスと活用法、おすすめの装備キャラ/ジョブを解説します。
- 源氏の盾 – **物理回避率43%**の盾。追加効果はありませんが回避性能は高く、騎士や聖騎士など前衛で盾を装備できるジョブに最適です。終盤入手できる盾「エスカッション強(エスカッションII)」の物理75%には及ばないものの、十分に優秀な盾防具です。耐久力を上げたいタンク役にはぜひ装備させましょう。
- 源氏の兜 – 最大HP+130の重兜。ヘルム系では屈指のHP補強量ですが追加効果はなし。重装ジョブ(ナイト、竜騎士、槍術士など)の頭防具として有用です。最高クラスの兜「グランドヘルム」(※)に次ぐ性能とみられ、HPを底上げして打たれ強くしたいキャラ(例:オルランドゥや高Brave前衛)に装備させましょう。
- 源氏の鎧 – 最大HP+150の重鎧。追加効果なし。重装備ジョブの体防具として優秀で、同じく追加効果なしだがHP+200とさらに上回る「マクシミリアン」に次ぐ高HP鎧です。ナイトや竜騎士、侍など鎧装備可能なユニットには最優先で着せて耐久力を大幅強化できます。
- 源氏の小手 – 物理攻撃力+2、魔法攻撃力+2のアクセサリ。物理・魔法の両方を底上げできる珍しい装飾品で、アビリティ火力を問わず強化できます。基本的には物理アタッカーに持たせて火力底上げするのがおすすめですが、魔法アタッカーに持たせてもMA+2で火力強化可能です。特に**両方の攻撃性能を活かせるジョブ(例:風水士や魔法剣士系)**との相性が良好です。万能型アタッカーのラムザや、聖剣技と白魔法を併用するアグリアスなどにもマッチします。もちろん純粋な物理キャラにとっても物攻+2は恩恵が大きく、あのオルランドゥに装備させてもさらに破壊力が増すでしょう。
- 正宗(武器) – 攻撃力18の刀(片手武器)。源氏シリーズ唯一名称に“源氏”が付かない装備ですが、同じエルムドアから盗める貴重な刀です。攻撃力18は、聖剣エクスカリバー(攻撃21)や最強剣のカオスブレイド(攻撃40程度)には劣るものの、物語後半で入手できる武器としてはトップクラスです。固有ジョブの剣士系キャラ(アグリアス、オルランドゥ、メリアドールなど)はもちろん、見習い戦士の「両手持ち」で忍者に持たせるなど汎用の物理アタッカーにも使えます。なお正宗には特殊効果はありませんが、忍者などに二刀流させてもう一方に強力な騎士剣を持たせれば大ダメージを狙えるため、物理編成の火力役に持たせる価値は十分あります。
(※グランドヘルムやマクシミリアンなどはディープダンジョンで入手可能な終盤装備です。源氏装備はそれらに次ぐ性能ですが、ゲーム内で数少ない入手チャンスである点からコレクション価値も高いです。)
強力なスキル・おすすめジョブ構成
『FFT イヴァリース クロニクルズ』では基本的なゲームバランスは原作準拠ですが、新要素の難易度選択などにより初心者でも遊びやすくなっています。そこで、序盤・中盤・終盤それぞれの段階で役立つ強力なアビリティやおすすめジョブ構成を紹介します。初プレイの方はジョブ育成の指針に、オリジナル版経験者の方は変更点のチェックにご活用ください。
序盤(チャプター1〜2)のおすすめ構成
序盤はまず育成の土台作りが重要です。主人公ラムザを含め味方ユニットは、まず見習い戦士で「取得JPアップ」を習得し早めにJP(ジョブポイント)稼ぎ効率を上げましょう。低レベルのうちはモンクが攻撃役として破格に強く、「ためる(蓄積)」「波動撃」「チャクラ」などで攻守に大活躍します。実際、**「序盤のモンクは頼りになりすぎる」**とも言われるほどです。拳での高火力に加え自己回復もできるため、序盤の主力アタッカー兼ヒーラーに最適でしょう。
サポート役としてはアイテム士(化学士)や白魔道士がおすすめです。アイテム士は即時発動のポーションやフェニックスの尾で安定した回復・蘇生が可能で、「オートポーション」のリアクションを覚えれば敵の攻撃に自動回復で耐えやすくなります(所持ポーションのランクに注意)。白魔道士は「ケアル」「プロテス」など魔法支援が強力で、後のために**「ホーリー」を覚えておくと後述の算術運用にも役立ちます。またラムザ固有のガッツ(見習い天騎士アビリティ)「エール(はげます)」は仲間のSpeedを上げ行動回数を増やせる超優秀な補助技なので、余裕があれば習得して活用しましょう。防御面ではナイトに育成して「かばう」**で味方を庇わせたり、「防御力UP」サポートをセットするのも安定策です。
序盤のおすすめパーティ一例として、ラムザ(見習い戦士/ガッツ)+モンク×2(うち1人はアイテム士サブ)+黒魔道士+白魔道士といった編成が挙げられます。モンクの火力と範囲攻撃、黒魔法の遠距離攻撃、白魔orアイテム士の回復でバランス良く戦えるでしょう。敵に弓使いや黒魔が多いマップでは、高所からの攻撃に注意しつつ、盾役の前衛を先行させて各個撃破を狙ってください。
中盤(チャプター2〜3)のおすすめ構成
中盤以降はジョブの幅が広がり、強力な固有キャラも仲間に加わります。チャプター2ではアグリアス(聖騎士)が加入し、「聖剣技」による高火力&範囲攻撃で頼れるアタッカーとなります。彼女はナイト系装備も可能なので耐久も高く、パーティの主軸として活躍させましょう。加えてムスタディオ(機工士)の「狙撃(腕・足を狙う)」は敵ユニットを高確率で行動不能にできる優秀な支援技です。序盤から中盤にかけては、こうした固有キャラを中心に据えつつ、汎用ユニットで不足を補う編成が戦いやすいです。
ジョブ育成面では、物理アタッカー役は忍者を目指すのがおすすめです。忍者は高いSpeedと固有アビリティ「投擲」「二刀流(二刀流)」を持ち、攻撃回数と機動力で他ジョブを圧倒します。途中経由で侍の「白刃取り(見切る)」を習得できれば優秀な回避カウンターとして機能します。忍者を完成させたら、サブにモンクの「格闘」をセットして素手二刀流で殴るビルドが強力です。本作では**テレポ(時魔導士)のJPコストが600→3000に大幅上昇しており序盤に取得しづらいため、忍者の機動力強化には代わりにシーフの「移動+2」**をセットしましょう。この「高速移動+高火力忍者」が出来上がれば、チャプター3以降のボス撃破ミッションも爆速でクリア可能です。
魔法アタッカー役は、引き続き黒魔道士や召喚士を育成しつつ算術士(Calculator)の解放を視野に入れます。まず白魔導士でホーリーを習得し、算術士のジョブ条件も満たしたら、算術士自体の性能は低いので召喚士にジョブチェンジしてサブに「算術」をセットするのが定番です。算術(アビリティ)は詠唱なしでホーリー等の強力魔法を敵味方全体に即時発動できるため、中盤以降の殲滅手段として非常に強力です。従来は発動条件の調整やターン待ちの煩雑さが難点でしたが、リメイク版では早送り機能で時間短縮が可能になり算術ホーリーの利便性が実質強化されたとも言われます。
中盤パーティ編成例は、*ラムザ(育成次第で忍者/盗む役に)+アグリアス(聖騎士)+汎用忍者1名+魔法アタッカー(召喚士or黒魔+算術)+サポーター(白魔or踊り子等)*といった形が考えられます。敵の耐久も上がってくるため、デバフ役を用意するのも有効です。例えば陰陽士の「呪縛(ドンムブ付与)」や、「冥界恐叫(ストップ付与)」で敵を足止めすると一方的に攻撃できます。ムスタディオがいれば引き続き狙撃で麻痺させるのも良いでしょう。
終盤(チャプター4以降)のおすすめ構成
終盤はほぼ育成も完了し、強力な固有キャラも勢揃いします。中でも**オルランドゥ(オルランドゥ=ドラクロワ)**は「全てを過去にする男」と称される最強キャラで、チャプター4で加入したら戦況が一変するほどの活躍を見せます。オルランドゥの固有ジョブ「剣聖」は聖剣技・暗黒剣・雷神シドの技まで網羅し、あらゆる局面に対応可能な万能アタッカーです。**加入時に所持するエクスカリバー(常時ヘイスト付き)**のおかげで行動も速く、高難度モード「タクティカル」でも火力役として無双してくれます。終盤戦ではオルランドゥを中心に据え、残りの枠は育て上げた汎用ユニットか他の固有キャラ(例:高魔力のクラウドやアルテマ使いの密猟者など)で固めると良いでしょう。
終盤おすすめ戦術の筆頭は、やはり算術ホーリー+味方聖吸収のコンボです。味方に「カメレオンローブ」などホーリー吸収装備を持たせれば、算術ホーリーで敵を一掃しつつ味方は回復できるため、ラスボス戦までも安定します。難易度タクティカルでは敵HPが多く一撃で倒しきれない場面もありますが、複数回撃つか他の攻撃と組み合わせれば問題ありません。物理側では、忍者二刀流+強力武器(騎士剣・騎士刀)による乱れ打ちがボスキラーとして有効です。特に聖剣技が通じにくい魔人系ボスには、二刀流アタッカー+ヘイスト支援で集中攻撃するとスムーズに撃破できます。ラスボス戦は連戦となるため、**アイテム士の「エリクサー」**を誰かに持たせておくとMP枯渇対策に安心です。
終盤豆知識: リメイク版では男性キャラでもリボン(全状態異常無効)や香水(リレイズ等付与)を装備可能になりました。これにより、ラムザやオルランドゥにリボン+「チャージ(香水)」を装備させて永久リレイズ+状態異常無効という無敵に近い状態を作ることもできます。オリジナル版では女性限定だった最強装備を誰でも使えるため、終盤の戦略にも幅が広がりました。
クラシック版とエンハンスド版の違い
エンハンスド版ではHD画質のグラフィックに合わせてユーザーインターフェース(UI)も刷新され、戦闘中の画面レイアウトやフォントも現代向けに洗練されています。キャラクターのドット絵は原作の雰囲気を保ちつつ高解像度化され、戦闘画面にはコンバットタイムライン(行動順序表示)が追加されるなど視認性・情報量が向上しています。一方のクラシック版はPS版オリジナルの雰囲気を極力再現し、ドットの荒さや従来UIデザインもそのままに懐かしさを味わえる仕上がりです。ただし解像度自体は高くなっているためブラウン管時代と比べるとドットの粗さが目立つかもしれません。UIについてもクラシックはシンプルで情報量が少ない分、煩わしさが無いメリットがあります。
ボイス・演出面の違い
エンハンスド版ではストーリーシーンや戦闘中のアビリティ詠唱がフルボイス化されています。主要キャラクターには新たに豪華声優陣によるボイスが割り当てられ、イベント会話も臨場感が大幅アップ。例えば物語序盤から仲間になるキャラ同士の掛け合いにボイスが付くなど、オリジナル版では無音だった場面にも新規台詞や掛け声が追加されています。一方クラシック版は当然ボイスなしのテキスト進行で、BGMや効果音含め当時の演出を踏襲しています。ストーリー内容そのものは両モード共通ですが、エンハンスド版ではフルボイス化に合わせてセリフ表現や掛け合い演出が一部加筆・調整されており、演出面でも新鮮さを感じられるでしょう。なお新キャラクターや新イベントが追加されているわけではなく、物語の大筋やマップ構成は原作準拠です。
ゲームバランス・難易度の違い:
リメイク版では3段階の難易度設定(カジュアル・スタンダード・タクティカル)が新たに追加されています。スタンダードが原作に近い難易度で、カジュアルは初心者向けに敵が弱め、タクティカルは上級者向けに敵ステータスが強化されています。エンハンスド版ではゲームバランスにも細かな再調整が施されており、一部アビリティ習得JPの見直しや仲間加入時期・レベルの変更などがあります。例えば上述したようにテレポの必要JPが大幅増加したり、クラウドが加入時レベル1だったのが適正レベルに引き上げられる調整などが確認されています。装備面でも源氏シリーズをエルムドアから盗めるのはエンハンスド版のみとなっており、逆にクラシック版は原作通りのバランス(源氏盗み不可等)と考えてよいでしょう。難易度設定についてはゲーム開始時に選択可能で、途中でいつでも変更も可能なので、自分の習熟度に応じて調整できます。ただしクラシック版には難易度選択自体が存在せず、当時の固定バランス(概ねスタンダード相当)でプレイする形になります。
そのほかの新要素・改良点
エンハンスド版には現代向けの遊びやすさ改善も多数盛り込まれています。例えば部隊のユニット所持数上限が50人に増加(原作は16人)し、お気に入り登録や並べ替え機能も追加されて編成管理が快適になりました。戦闘面ではフィールドマップ移動画面でエンカウント戦を回避可能になり、意図しない戦闘をスキップできます。さらにオートセーブ機能も実装され、万一全滅しても直前からやり直せる安心設計です。ジョブ関連ではジョブツリー機能が新設され、どのジョブを経由すれば新ジョブが解放されるか一目で分かるようになりました。加えてラーニング(青魔法習得)のガイド表示や、メニューから確認できる「ブレイブストーリー」の充実(時系列順のイベント回想整理や『獅子戦争』版ムービー閲覧追加)など、痒い所に手が届く調整が随所にあります。クラシック版には基本的にこれら新要素は搭載されておらず、UI刷新もないため利便性は当時と同じです。ただしクラシックでもキャラクター数上限だけはエンハンスドと共通で増えているとの情報もあり(※公式明言はなし)、いずれにせよプレイ体験が大きく異なる点は留意しましょう。
どちらのモードを誰におすすめ?
初めてFFTをプレイする方やシミュレーションRPG初心者には、断然エンハンスド版がおすすめです。エンハンスド版ならカジュアル難易度を選べば物語に集中して進められますし、UIやヘルプ機能も充実しているため快適に遊べます。フルボイスによる物語没入感も高く、初見プレイならではの感動をより深めてくれるでしょう。万一ゲームオーバーになってもオートセーブのおかげでやり直しが容易なので、「FFTに興味はあるけど難しそう…」という方でも安心です。まずはエンハンスド版でイヴァリースの壮大なストーリーを体験してみてください。
**一方、往年のFFTファンやオリジナル版の空気感を大事にしたい方にはクラシック版も魅力的です。**当時の思い出のままにドット絵と旧UIで遊べるクラシック版は、まさにタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。あえて不便さも含めて当時のゲームデザインを楽しみたい、という通好みのプレイにも応えてくれるでしょう。ストーリーやゲームバランスも「昔こんな敵強かったな…」という記憶が蘇る再現度なので、腕に覚えのある復帰組はクラシック版で当時の攻略法に再チャレンジするのも一興です。
なお、エンハンスド/クラシック両モードはセーブデータが完全に別扱いになっており、ゲーム開始時にどちらかを選択して進める形になります。一本のソフトで2つのFFTが収録されているようなものです。極端な話、**エンハンスド版で最新リメイクの良さを味わった後に、クラシック版で懐かしさに浸りつつもう一周…**という楽しみ方も可能です。一度クリアした後でもう片方のモードに手を付けてみると、新旧の違いに驚くと同時にFFTというゲームの完成度の高さを再認識できるでしょう。ぜひ自分のスタイルに合わせたモードで『ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ』の世界を堪能してみてください!
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